先日、娘が学校の友人から、来年度から英検が難しくなるらしいとの話を聞いてきました。調べてみると、日本英語検定協会は2024年度から1級から3級の出題内容を一部変更するとの発表を行なっています。
今回の記事は
・英検2級の変更内容は?
・英検2級の変更理由は?
・要約問題の対策はどうしたらいいの?
などの点についてまとめています。
英検2級は、大学受験における日東駒専レベルとも言われ、受験勉強の基礎固めに最適な検定です。今回の変更によりどうかわるのか知っておくことは必要だと思います。
変更の内容
英検2級では、従来の自由英作文問題と他に、新たに英文の要約問題が追加されます。また、その分リーディングの出題が削減されます。具体的には、大問1の語彙問題が20問から17問に減少し、大問3の長文読解が1つ削除されます。なお、文法問題はなくなるとのことです。試験時間の変更はありません。
変更の理由
今回出題内容を変更する理由は、日本英語検定協会が受験者のライティングのスキルをより適正に評価したいと考えているようです。
確かに、語彙やリスニングは半分くらいしか得点できない実力にも関わず、英作文に力を注ぐことで受かってしまう生徒が多くいる現状を考えると、やむを得ないのかも知れません。
検定料の値上げ
2024年度から、検定料も値上げされます。
従来型の英検は、現在8400円のところ、2024年度から9100円となります。
また、S-CBTは、現在9000円のところ、2024年度から9700円となります。
要約問題の対策
要約問題は大学受験でも問われることがないため、対策に戸惑っている方は多いのではと思います。要約問題を解く上で必要な対策として、日本英語検定協会は以下の点を挙げています。
文章で伝えているメッセージを捉える
く要約問題は従来の英作文問題と異なり英文読解の力が求められます。すばやく要約文の作成に取り掛かれるように英文の読解力も鍛える必要があります。
パラグラフ毎の重要なポイントを盛り込む
英検の長文は、パラグラフごとに伝えたい事がまとまっています。そのため、要約文を作成するときは、それぞれのパラグラフで重要なポイントを盛り込むことが重要です。例えば、パラグラフが3つあるとして、2番目のパラグラフを飛ばしてはいけません。
具体的表現を抽象的表現にまとめる
抽象的表現に慣れるためには、普段の英文読解において、パラグラフに書かれていることを一言で表現するならどの単語を使えばいいかを考える、すなわち、類義語を学習することが必要です。
よくある質問
英検S-CBTはいつからリニューアルする予定ですか?
英検S-CBTは2024年5月実施分からリニューアル開始予定です。
合格基準スコア(英検CSEスコア)に変更はありますか?
合格基準スコア(英検CSEスコア)には変更ありません。
ライティングの配点はどうなるの?
要約問題と従来の自由英作文問題の配点は1:1になる予定です。
準2級と2級の間に新たな級が導入されるの?
それは今回の変更とは別で、2025年度から準2級と2級の間に新たな級が導入されます。
まとめ
今回は2024年度からの英検2級の変更点についてまとめました。
ライティングに要約問題が課されることになり、難化は避けられないようです。
ぜひ2023年度のうちに合格しておきたいところですね。
受験生の皆さんの成功を祈って止みません。