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文部科学省が次期学習指導要領において、「主体的に学習に取り組む態度」を通知表の評定から外す方向で検討を始めたという報道が話題を呼んでいます。これは、これまで続いてきた「内申点偏重」にようやくメスが入る可能性が出てきたという意味で、非常に大きな意義があります。
特に、公立トップ高・二番手高の入試においては、内申点ではなく学力テスト一本で判定すべきです。本記事ではその理由を解説します。
主体性評価は教師の主観だらけ
まず、「主体的に学習に取り組む態度」が評定に含まれていたこと自体が、極めて曖昧で不公平な制度でした。
たとえば、
黒板を丸写ししなくても理解できる子
ノートは乱雑でも、テストでは常に高得点の子
内気な性格で授業中に発言できない子
こうした生徒たちは、教師の「お気に入り」ではないというだけで、学力とは無関係に評定を下げられることが珍しくありませんでした。事実、**「ノートが綺麗かどうか」「手を挙げて発言するか」**といった「演技」の部分が高く評価される傾向があったのです。
「内申点の壁」が優秀な子を潰してきた
公立中学校では、内申点(評定)によって高校受験の合否が左右されます。しかしこの内申点は、中学校ごとに基準が違ううえ、教師による主観が入りやすいため、極めて不透明かつ不公平です。
たとえばある学校では、常に学年トップの点数を取っていた生徒が「消極的」という理由で4止まり。一方で、多少点数が劣っても先生に好かれていた生徒は5をつけられる。このような「内申美人」現象は、実際に各地で起きています。
そして結果的に、学力の高い生徒が内申点のせいで第一志望を諦める。こんな理不尽がまかり通ってきたのです。
学力での一本勝負が真のフェア
公立トップ校・二番手校のような進学校では、大学受験で通用する学力が求められます。高校入試の段階でも、その適性を測るために、純粋な学力テストでの合否判定こそが妥当なのです。
現状のように、推薦入試でもない一般入試に「内申点」が強く影響することで、評価が学校や教師の主観に左右される。これは、「公平な選抜」の理念に反します。
学力テストで90点を取る生徒と、70点でも態度が良いとされる生徒が同じ評価になる――そんな不条理な仕組みは、今すぐ改めるべきです。
「態度の良さ」は進学後や社会に出てから自然と評価される
もちろん、コツコツ型の努力や、積極的な姿勢を否定するものではありません。ただ、それは入試の選抜基準にするべきではないのです。
本質的に態度の良い子は、進学後や社会に出てから、周囲からの信頼や実績という形で評価されます。逆に、内申点稼ぎのために「先生ウケ」を狙った演技が評価されるような教育環境では、打算的な子どもばかりが育ちかねません。
評定制度の見直しはスタートにすぎない
今回の「主体的に学習に取り組む態度」を評定から外すという検討は、ようやく一歩前進です。しかし本質的には、評定=内申点を高校入試の合否判定に使うこと自体を見直す必要があります。
学校間・教師間でのばらつきが大きく、評価基準が不明確なものを選抜に使えば、当然不平等が生まれます。これは「教育格差」の温床にもなってきました。
難関私立高校や中学受験がテスト一本勝負であるのと同じように、公立のトップ校や二番手校も、「実力本位」=学力テストのみで合否を決める仕組みにすべきです。
終わりに:理不尽な「内申点社会」に終止符を
これまで、公立中学校の内申制度は、「先生に気に入られた者が勝つ」という不健全なメッセージを生徒たちに与えてきました。
学力があるのに、内向的というだけで評価が下がる。質問しない、ノートが雑という理由で5がもらえない。こんな不条理がまかり通る教育制度では、真に優秀な子どもたちの可能性が潰されてしまいます。
だからこそ、これからの高校入試は「学力一本」で勝負するべきなのです。公立トップ高・二番手高こそ、学力重視の真に公平な入試制度を導入するべき。それが、すべての子どもたちに等しくチャンスを与える唯一の方法です。
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