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最近、ある人材コンサルタントの記事を読み、親として深く考えさせられました。
かつての「脱・学歴偏重」から一転、今や大企業を中心に再び“大学名”で採用に線引きをする「学歴フィルター」が復活しつつあるというのです。
それも、ただ「偏差値が高い大学を出た人が優秀だから」ではありません。
企業は今、大学名から“家庭環境”を読み取ろうとしているのです。
学力より「人間性の安定リスク」──企業が大学名を見る本当の理由
この記事で最も衝撃的だったのは、次の指摘でした。
結論としては、「一流大学に入っている学生は高い学力を保持している」という評価ではなく、家庭環境から推察して「人間性が偏っているリスクが低いであろう」という評価をされることになります。そのため、企業が大学を固有名詞で指定してフィルターを掛けてくる傾向が急速に強くなっているのです。
つまり、企業が求めているのは「学力」ではなく「安定した家庭環境のもとで育った人材」。
極端な話をすれば、「この大学に入れる子=きちんとした親がついている=会社に迷惑をかけにくい」と判断されているのです。
それゆえ、「日東駒専はお断り」といった言葉が採用現場で堂々と出てくるようになったという現実も、記事にははっきりと書かれていました。
親として感じる“重い現実”
これは、非常に重たい話です。
どんなに子ども自身がまじめで誠実であっても、「家庭の経済力や親のサポート力」が見えない基準として企業に評価される。
一流大学に進んでいれば、学力だけでなく「人間性のリスクが低そう」という“安心感”で企業に歓迎される。
逆に、私立の中堅大学に進学した子は、その時点で「扱いづらい可能性がある」と無意識に判断されてしまう……。
この構図は、あまりに理不尽です。
でも、それがいまの“現実”なら、親としてどう向き合うべきかを考えざるを得ません。
中学受験が「防衛手段」になっている時代
わが家でも娘を中学受験させ、現在は女子大に通っていますが、あらためて思うのは、
今の受験は「いい大学に入るための勝負」というよりも、
「教育環境の悪化を避け、進学・就職の選択肢を守るための防衛戦」だということ。
学力格差、教育格差、情報格差、そして家庭格差。
そうした“見えない格差”のなかで、親として子どもにどんな環境を用意できるかが、結果的に「大学名」というかたちで将来に跳ね返ってきます。
「企業は子どもを通して親を見ている」
最近では「新卒で入社して半日で辞めた」「退職手続きに親が出てきた」「連絡が取れなくなり、家族が会社に乗り込んできた」といった非常識なトラブルも企業の現場では増えているそうです。
そのため企業側は、「本人を介して親を見る」という視点を持ちはじめています。
そして「この大学の子なら、そうしたリスクは少なそう」といった先入観で、採用の入り口を絞るようになっているのです。
それが「学歴フィルター復活」の核心であり、かつての“学力主義”とは明らかに意味が違います。
親として、いま考えるべきこと
この話を読んで、私はこう思いました。
私たち親世代が受験を経験した時代とは、もうまったく価値観が違っている。
「人柄」「可能性」「努力」で評価してくれる時代ではなくなってきている。
それでも、親としてやるべきことは変わりません。
まずはこの現実を直視し、子どもに合った最善の進路と環境を考える。
そして、どんな大学に進もうと、自信を持って社会に出ていけるような“地力”を育ててあげる。
そのために、今できることを一つずつやっていくしかないのだと。
最後に――
企業が大学名を見る理由が「学力」ではなく「人間性のリスク回避」に変わってきた今、親のあり方そのものが、子どもの未来を左右しているとも言えるのかもしれません。
厳しい現実のなかで、子どもがしっかりと生き抜いていけるよう、私たち親も覚悟と情報を持って支えていきたいですね。
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